月報 2024年6月

 SNSに短い文をたくさん書くより、ある程度まとまった文章を月に1回くらい書いてサイトにアップするほうが今の気分に合っているので、月報として書いてみる。

 6月になると誕生日、35歳になった。四捨五入するともう40歳なのか…! 自分がちゃんと30代半ばまで生きて、障害者手帳を持ちながら曲がりなりにも働いて、就職してからずっと一人暮らしを成り立たせていること、立派だと思う。そして、20代より元気だ。

 34歳で初めてやったことといえば、私家版ではない詩集を作ったことだ。私家版より多く作ってもらった。わたしが何もしなくても本屋さんに並んだり、紹介文が雑誌に掲載されたり、その辺が私家版との違いだと思う。あと、これは気分的なものではあるのだけれど、賞に応募しやすい。

 それから、初めてフェスに行った。と言っても、イナズマロックフェスの無料エリアなのだが、社会科見学みたいで面白かった。アイスクレープを食べて、無料エリアのステージでSHINさんと一つ前のアーティストのライブを観て帰った。

 行動範囲を広げているのは、興味があるなら出かけてみようという精神だから。元々ひとりで行動することに抵抗がないほうだ。旅に出たくなったら自分の予定を確認してすぐ宿を予約するし、ライブもずっとひとりで行っている。誰かを誘って予定を調整して出かけるのも楽しいけれど、どちらかというと思い立ってすぐに出かけてしまう性質なのだった。

わたし個人としては、35歳もこのまま健康で、詩を書いて、ライブに行ったり旅行したりしたい。自分のささやかな生活は自分が成立させているので、楽しみを置きながら暮らしたい。

 もうちょっと社会がどうにかならないかと思いつつ、まずは選挙を棄権せず白票を投じないこと、小さなことかもしれないけれど自己卑下をせず他者のあり方を頭から否定しないこと、あたりがすぐにできることだろうか。同時に、性別役割分業的な価値観で話されたときに、そうではないあり方をそっと話すとか。この辺りの考え方は多分年齢や性別より育った環境や触れてきたものに左右されるんだろうなあという実感がある。わたしより若い世代でも保守的な考え方の人は普通にいる。

 最近、スーパーで1/2個に切られたメロンを買ってきて、タネを取り除いたら、そのままお皿に乗せてスプーンで掬って食べることにハマり始めている。