私家版詩集『声を差し出す』を作りました。
全20篇・60p・900円です。目次などは発行物のページに載せています。
作るまでの話をしたくて、この記事を書いています。
データを作り始めたのは、山口旅行から帰った5月の連休中でした。中原中也賞の贈呈式に行って刺激を受け、また詩集を作りたいと思ったのです。
そのあと7月半ば頃まで少しずつ作業を進めて、いったん寝かせました。この2ヶ月半くらいの間に詩集の題名を決め、表紙を作り、昨年から今年の春先頃までに書いた詩の並びも決めています。
『声を差し出す』は収録した詩の一節です。梅雨の頃にひとつの詩を書いていて「声を差し出す」と記したとき、これは詩集の題名になると思ったことを覚えています。
もともとは来年に詩集を出すつもりだったのですが、詩がたまったことや、春に詩集を作りたいと思ったこと、実際に詩集のデータ作成を途中までしたことなどから、秋も深まった頃、私家版で11月の間に小部数作ろうと決めます。
本として読み返して、ダメだと思ったらお蔵入りに、気に入ったらそのまま増刷するつもりでいました。
奥付に記した発行日が11月22日なのは、そのためです。
春から秋にかけて書いた詩を選んで並びを決め、少し間をおいてデータで何度か読み返してから11月の上旬に印刷所へ入稿しました。
文学フリマ東京の直前に出来上がっていましたが、本の形で落ち着いてしっかりと読み返すための時間がなく、文フリ東京では並べませんでした。
2年分ほどの詩を本として何度か読み返すと、楽しくて書くという原点に戻ってきたのかな、『きょりかん』を超えなければならないという気持ちや力みもだいぶん抜けてきたのかなと思います。
現時点で作ることのできるものとして、よいものになったと思い、増刷しました。
詩になったわたしの声が、届くとうれしいです。
イベントでは、来年1月の文学フリマ京都で頒布します。
あと、年末の「恵文社冬の一箱古本市」に参加するので、箱の隅っこにひっそりと入れようと思っています。
それから、架空ストアさまにも納品するつもりですし、webショップのBOOTHも開設しました(2023年現在はBOOTHを閉鎖しています)ので、通販でもお求めいただけます(会員登録が必要です)。
また、私家版詩集を置いてくださるお店を探しています。よろしければ、ご連絡いただけますと幸いです。
2019/12/15