※2021/7/29追記
2017年に詩を投稿していた海老名の経験です。参考程度に読んでいただけたら、と思います。古くなっている部分もあって、たぶん、今はスマホの縦書きテキストエディタでも投稿用原稿は作れるでしょうし、詩の投稿先もここに書いた以外にもあります。
★創作 Advent Calendar 2017 参加記事です★
なんだか楽しそう、と思って創作 Advent Calendar 2017に登録しました。
わたしは詩を書いています。この記事は、詩の雑誌(以降、詩誌)に設けられている投稿欄に毎月挑戦してみた記録です。お気軽にお読みいただけるとうれしいです。
○簡単な自己紹介
海老名 絢(えびな あや)です。詩を書いて、雑誌に投稿したり、個人誌を作って文学フリマなどのイベントに出たりしています。本格的に詩を書き始めてから3年目です。
○投稿を始めようと思った理由
わたしを知らない方(会ったことがない方)に、詩を読んで評価してもらいたい、と思ったからです。「いったい、わたしの詩はどこまで通用するのだろう?」と外へ投げかけてみたかったといったらいいでしょうか。
また、2016年9月の第四回文学フリマ大阪に出店した時に、初めて作った詩の冊子『湖面』を思いの外お手に取っていただいたので、投稿に踏み出す勇気をいただきました。
○いつからどの雑誌に送ったか
詩の投稿欄を設けている月刊の詩誌はわたしの知る限り、『現代詩手帖』『詩と思想』『ユリイカ』です。
『現代詩手帖』『詩と思想』はその名の通り、詩作品や評論、書評等で構成されています。
『ユリイカ』は特集の内容などから、詩誌という感じがあまりしないかもしれませんが、巻頭のほうに詩人の詩が掲載され、巻末に投稿欄があります。
また、日本現代詩人会のwebサイトに投稿欄が設けられています。
送り始めた時期は以下の通りです。
現代詩手帖…2016年11月(2017年1月号発表分)から
詩と思想…2016年12月(2017年3月号発表分)から
ユリイカ…2017年4月(2017年6月号発表分)から
日本現代詩人会webサイト…第4期(2017年1月~3月)から第6期(2017年7月~9月)まで
どの詩誌が自分の詩に合っているのかわからなかったので、今年は複数の詩誌に送って、自分に合っていると感じたところに絞っていこうという考えでした。
二重投稿は禁止なので、それぞれの詩誌に異なる詩を送ります。そうすると、1週間に1編は書いていたことになります。
投稿先・投稿した作品名・投函日・結果については、エクセルで一覧を作って管理しました。
○入選/佳作数
投稿に挑んだ結果として、入選と佳作(選外佳作)の数を示します。入選の場合は詩が掲載され、佳作のときはタイトルと名前が載ります。
〈入選…7作〉
現代詩手帖…3作/ユリイカ…3作/詩と思想…1作
〈佳作…12作〉
現代詩手帖…4作/ユリイカ…3作/詩と思想…5作
初入選は『現代詩手帖』と『ユリイカ』2017年6月号(5月末発売)です。それから毎月複数の詩誌で入選または佳作に選んでいただきました。
○感想と来年に向けて
予想外の結果を得た1年でした。1回でも佳作で名前が載れば上々と思っており、まさか投稿した3詩誌すべてで入選するとは思ってもみなかったのです。また、『現代詩手帖』11月号の対談合評で言及していただいたことも、うれしい出来事でした。
入選するようになる前と後で、詩の書き方を大きく変えたという意識はないのですが、以前は勢いに任せて書いていた面が大きかったと感じています。
ここ数ヶ月で、出てきた言葉をすべて使うのではなく、「詩の流れを感じてそれに合わないと思った言葉を切る、足りないと思ったらそこに合う言葉を探す」ということができるようになってきたのかなぁ、と思っています。
上手く言えませんが、意識的に「このことを書いてみよう」とするよりも、一行目や一連目で出てきた言葉から膨らませて書いていくことのほうが多いので、詩の中でイメージが散乱してしまいがちだったのが、徐々にひとつの流れやまとまりを持たせられてきた気もしています。
このように曖昧な書き方になっているあたり、自分の詩の書き方に対する自覚が足りないと思うので、来年はそのあたりも少しずつ意識できたらいいなぁと思いました。
投稿は来年も続ける予定ですが、投稿先を絞るつもりです。3詩誌+1サイトに投稿しつづけるのは、体力的にも詩の質という面でも、厳しいものがありました。
今年の前半は諸事情で時間がありましたが、後半に生活面で大きな変化があり、詩に割ける時間が減ったなかで毎週1編は書くということの難しさを実感しているところです。
詩を書きたいという気持ちに変わりはありません。時間の使い方、言葉の見つけ方を試行錯誤して、今の生活にあった詩を書くリズムを掴みたいと思います。
どの活動に注力していくか、取捨選択をする時期でもあると感じています。まずは投稿に注力しながらも、ペースは落とすかもしれないけれど個人誌を作ってイベントに出ることは続けたいと思っています。
○余談…原稿体裁と送付手段
いざ投稿しよう、と思った時に、少し悩んだのがWordのレイアウト設定と送り方だったので、それについて簡単に書きます。
わたしは詩をノートに下書きし、パソコンのテキストエディタで書き上げたあと、Wordで体裁を整えて印刷し、各詩誌に送付しています。
投稿規定に縦書きで1行20字という指定があるので、原稿用紙に従い20字×20行で組んでいます。用紙サイズはA4です。
字間と行間が空きすぎて読みづらくならないように、上下左右の余白をたっぷり取り、用紙の中央に印字しています。フォントはIPAex明朝、フォントサイズは10.5pt、余白は上下左右ともに約60mmです(微調整したため、実際の値はきりが悪いです)。
詩は三つ折りにして定形内の普通郵便で送っています。折って送るのは印象がよくないかしら、とも思ったのですが、郵便代がかさむことや毎回窓口へ行くことを避けたかったので。A4三つ折りサイズのクラフト封筒と82円切手・10円切手を常備して、その月の上旬に送るようにしています。
当初の予想よりも長い長い記事になりました。ここまでお読みいただきありがとうございました!
来年も楽しく創作活動ができる年でありますように。