文学フリマ京都7のこと


2023年1月15日(日)に開催された「文学フリマ京都7」へ出店した。2020年、コロナ禍の直前に参加して以来の文学フリマへの参加だった。そして、文学フリマで1人出店は初めて。今回、サークルメンバーの南森町さんは制作中のzineが佳境ということで出店者としては参加せず、お昼時の店番を代わってくれることになった。

もはやTwitterで何を呟いて告知宣伝したら良いのか、さっぱり。幸いイベント出店道具は、お釣り用の小銭も含めて大きなカバンにすっぽり入れたままにしてあった。だから、絶対に使わない裾上げテープの余り(机に敷く布を加工するのに使った)とか、本が少なかった時に使っていたブックスタンドとか、そういったもの以外を大きなリュックサックに詰め直せばよかった。

今回の目標は、
●『きょりかん』完売
と決めて、無事達成した。売上金額は生々しいので伏せるけれども、このくらいあるといいと思っていた額の1.5倍だった。

開催前はTwitterでも『きょりかん』のことを中心に呟いていた。2017年に初版を、2018年に新装版を販売し始めた『きょりかん』は残り5部だった。とはいえ、すぐ売り切れることはないだろうと思っていたら、12時30分頃にはなくなってしまった。嬉しい驚き。ちょうど、南森町さんが店番を代わってくれるときだったので、スタッフさんに確認して見本誌コーナーから見本誌を回収した。それから、ブースの見本誌を値下げして売って大丈夫、と伝えて買い物とお昼ごはんに出た。帰ったら、見本も無くなっていた。初版と新装版合わせて200部ほどを販売したことになる。小さな本が大きな場所へわたしを連れて行ってくれたし、遠くまで旅立ってくれた。

他の詩集2冊もいい感じにお手に取っていただき、個人詩誌も忘れず持って行ってよかった。見覚えのある人、立ち読みして買ってくれる人、立ち読みなしで即決の人、以前他の詩集を買ったということで別の詩集を買ってくれた人、さまざまな人がいらっしゃって、こういう場所ならではの出会いがあった。詩が好きな人が可視化されたというか、長話はできないにしても詩にまつわる会話ができたのも嬉しかった。久々の文学フリマで人混みに疲れたのか、頭痛がしたため15時20分頃には片付けを終えて帰ったけれども、出店してよかったと思う。

文学フリマに出て、こうして詩集や詩誌を買っていただいたことで、自分の詩を好きだと思ってくださる方がいると久々に実感した。その中には、きっと好きな詩人に海老名絢を挙げてくださる方もいることだろう。やはり、新しい詩集を作って届けよう、その気持ちが強くなったことがよかった。

次は、9月の文学フリマ大阪で、新詩集を販売できたら嬉しいと思っている。ひとまず、そのための初めの一歩をしたところ。