祝福


今、窓辺にしずかな日差しが注ぐ
何者でもない生身をさらして
自分の輪郭が淡く発光するのを見る
肌理としわと産毛と血管
うつくしい とか みにくい とか
そんなことはどうでもよくて
光っていることがすべて
一日をはじめてゆく小さな祝福