文学フリマ東京37

文学フリマ東京37、無事に終わりました。パレオパラドキシアのブースにお越しくださった皆さんとは、東京に行ったからこそお会いできました。凄まじい数の出店者の中から、海老名絢を見つけていただき嬉しかったです。ありがとうございました。また、事務局の方々にも感謝を。

さて、ここからは感想と反省です。 まず、「広くて、人が多くて、疲れた」が正直な感想です。壁際のブースだったのですが、人通りが絶える時間がほぼなくて、延々と流れる人々を見ていて酔いそうでした。 人通りの割には立ち止まってもらいにくかった印象です。人の動きを見ていたら、なんというか、文学フリマ東京は規模が大き過ぎて、目星をつけたブースに行くだけで皆さん精一杯で、その近くのブースも合わせて眺めるゆとりがなかったのかもしれない、と思います。お隣に来ていた人が流れで見てくれるということが少なかった気がします。だからこそ、立ち止まってくださった方がありがたく、フリーペーパーを受け取っていただけたときはよかったなぁと思っていました。 わたしも人通りが絶えないのを見て、席を立つタイミングが掴めなかったし、この人混みに出て行くのは大変そうだと思い、全然買い物に回れませんでした。 そんなふうに、人の多さに圧倒されていた中、今回は隣接配置を依頼していて両隣はどちらもお知り合いだったので、気を使い過ぎずに済んだのは正解だったと思います。

売り上げとしては、交通費とホテル代を出すことを目標にしていたのですがあと一歩至らず、文学フリマ大阪を若干下回りました。Webカタログの「気になる」の数は大阪の倍近くついていたのですが…。時間当たりの販売数は東京と大阪がほぼ同じだったので、開催時間が1時間短かった分、東京の売り上げが少なかったと言えそうです。フリーペーパーは意外と減っていました。ブースが入り口近くなので「会場に入ったばかりのところで、すぐに買うか」を迷う方も多かったため、ひとまずフリーペーパーをお渡ししたからでしょう。 東京開催では、いかに「行きたいブース」「買いたい本」として認識してもらうか、が鍵になりそうです。Twitterでこまめに宣伝ツイートをしていましたが、それ以上の戦略を立てて臨んだほうがよかったようです。また、わたしはほぼSNSで交流をしていないので、東京や関東に知り合いと言える詩人さんがいないのも、もしかしたら響いたのかもしれません。 とはいえ、めちゃくちゃ宣伝や交流を頑張ってまで文学フリマ東京に出たいのか、というと、そうではないかなぁというのが今の気持ちです。また、気が向いたときには出店します。うまく休みを繋げて観光がてら行けるとき、とか。

次の出店は、2024年の文学フリマ大阪を予定しています。文学フリマ東京のあと機械書房さんへ寄っていろいろお話しした結果、エッセイ集を作るのもよさそうだと思い始めています。書きたいことを一覧にしてみたら、10個以上あったので、薄めの文庫本にはできそうです。新刊にできるように、今から少しずつ書き溜めるつもりです。